露伴資料に関しまして

軽薄先生

前略 東京の凡骨です.桜は週末にあらかた散り終えました.身辺人事,変化はありません.

資料調査の進捗状況です.国会図書館から以下の文献コピーを入手しました.のちほど全文をスキャンしてメールでお送りしますが,プロジェクトに使えそうな記述を一緒にメモしておきましょう.

  • 渡辺賢治「露伴の北海道時代」国文学試論,2006.03
    • 馬之助一家略系図
    • 千代との関係
  • 渡辺賢治「幸田露伴研究―再考・北海道時代―」国文学踏査,2008.03
    • 余市電信分局と下宿先の所在地
    • 新井田重吉という荒物雑貨商に下宿
    • 下宿には2人の娘,露伴がいた頃1人は10歳くらい
    • 「寺の納所と電信技士は早く住持(十時)となればよい」
    • 代用教員をしていた可能性を指摘している文献も(武井静夫『後志の文学』)
    • 電信分局の職員は分局長一人,通信技手一人(露伴),駆使二人,他に手伝い(常吉)がいたとか
    • 露伴月俸15円,手当てが付いて合計30円(なかなかの高給)
    • 露伴余市滞在中,東開和尚の寺に寄留していた僧(32)が情死事件を起こした
  • 渡辺賢治「露伴の電信修技学校時代」国文学試論
    • 義務年限は卒業後3年ではなく4年であったかも知れない
  • 岡保生「二瓶愛蔵著『若き日の露伴』」日本近代文学
    • 二瓶愛蔵『若き日の露伴』のレビュー
  • 高橋雄造「明治の人々を育てた電信修技学校と工部大学校」電気学会誌
    • 各年の入学・卒業者数等のデータあり
    • 参考文献の記載なし

登場人物としては,

  • 成行
  • 千代
  • 東開和尚
  • 分局長
  • おきく(荒物屋の娘)
  • 常吉

参考文献としてはこの他に,

やはり北海道時代の資料や先行研究は少ないという印象です.創作として膨らませる余地は十分あるかと.

それでは,お体にはくれぐれもお気をつけ下さい.

todo list
  • 上に挙げた資料のうち入手できるものは揃える
  • 全集を読破とはいかなくとも一応全巻手にとって眺めてみる
  • 年表作成
  • 身長体重など
  • プロット作成
  • タイトルを決める